こんにちは、otemoto です。
数年前までこれといって趣味と言えるものがありませんでしたが、今は迷いなく「刺し子」だと言えます。
5年くらい前、あまりお金をかけずに家事や子育て、仕事のスキマ時間に気分転換できることはないかなと探し始め、出会ったのが刺し子でした。
刺し子(さしこ)とは
日本に古くから伝わる伝統的な刺繍技法。布の補強や保温性を高めるために考えられた庶民の手仕事。現在は実用性というより手芸のひとつとして親しまれています。
刺し子の魅力4選
- 特別な技術を必要としない
- 手軽に始められる
- 癒しの効果がある
- 色々な沼が待っている
1. 特別な技術を必要としない
刺し子は基本的にタテ、ヨコ、ナナメにまっすぐ針を進めていけばよいので、針に糸が通せてなみ縫いができれば始められます。玉むすびができなくてもOK。
水で消えるインクであらかじめ図案が印刷された生地が多種多様の「刺し子ふきん」として販売されています。最初はこのような下絵付きの生地を買って図案どおりに刺して(縫って)いけば、誰でも完成させられます。
図案に従ってひたすらヨコ方向に刺した後、今度はひたすらタテ方向に刺すとあら不思議、くっきりと模様が現れます。これが楽しい!
↑2018年に初めて作った刺し子ふきん「柿の花」針目が不揃いで初々しい。
↑下絵付きの刺し子ふきん。プリントに沿って
刺していくことができます。
2. 手軽に始められる
最低限の裁縫道具を持っている前提で、刺し子を始めたいと思った時に新しく必要なものはこれだけ。
- 刺し子針
- 刺し子糸
- 図案付き生地(刺し子ふきん)
3つ合わせて1500円くらいで始められるかなと
思います。最近は100円ショップでも刺し子グッズや裁縫道具が販売されているのでコストはもっと抑えられるかも。刺し子糸も一色あればよいので、いつでもどこでも気軽に始められます。
3. 癒しの効果がある
ちくちくとひたすら針を進める時間は、心を落ち着かせてくれます。慌ただしい日々、色んなことで頭の中や気持ちがいっぱいいっぱいになった時、少しの時間でも刺し子をすると気持ちがリセットできます。
↑慣れれば自分で線を引いて刺せるようになります。無心で針を進める作業は癒しの時間。
4.色々な沼が待っている
技法も道具もシンプルな刺し子。それだけに追求し始めるととても奥が深く、そこには良い意味で色々な「沼」があるのです。
染め沼
刺し子に使う糸や晒(さらし)を自分で染めてみたくなります。
糸沼
専用糸だけではなく色んな糸を使ってできるのが刺し子。既製品の糸だけでなく、作家さんの手染め糸など種類が豊富!たくさん集めたくなります。
↑色んな糸を集めたくなるのは「刺し子あるある」
図案沼
伝統図案からアレンジして独自の図案を次々と生み出す人もたくさん。そのアレンジ力に脱帽です。そしてこれも「刺し子あるある」ですが、日常生活に使われているあらゆる模様を見ては「これは刺し子に応用できるんじゃないか?」と考えるようになり、街を歩く時の風景を見る視点が変わってきます。
↑乗り物のシートの模様や施設の絨毯の模様など、日常にある様々な模様が気になり始めます。
私自身は「なに沼」だろう?と考えてみました。きっと私は「配色沼」。刺し子を施す生地の色と糸色の組み合わせを延々と考えるのが好き。「この配色は違う!」と思ったら何度でもやり直してしまいます。
自己満足の世界ですが、これだ!と思える配色に辿り着けるととても達成感を覚えます。
シンプルな道具と技法だからこそ、その中にこだわりを見つけて追求をする「刺し子沼」にハマって行く人が続出。
気軽に始めた「スキマ時間の楽しみ」から「生活の中心」になったり「一生の趣味」になる人も多いのではないかと思います。
私も最初は針目もガタガタで、完成品もヨレヨレでしたが、楽しみながらどんどん刺していくうちに上達してきました。
それほどに人を惹きつける刺し子、何か新しい趣味を探している人にぜひおすすめしたいです。